昨年6月にリリースしたMass++ ver.4 Betaに重大な不具合がありましたので、修正版(Ver.4 Beta 2)をリリースします。

本サイトDownloadページから、Windows/macOS/Linux インストーラー(64ビット版)をダウンロードできます。(2021年12月9日追記:ダウンロードページへのリンクを修正しました)

修正された不具合は以下の3点です。

  • mzMLファイルから読み込んだMS/MSスペクトルのプリカーサーイオン質量が、Raw data タブのスペクトル一覧表示テーブル (SpectrumViewTable) に表示されない。
  • Projectタブを開いているときに実行できるはずの、MS/MSスペクトルに対するペプチド同定処理が実行されない。
  • macOS/Linux版で、Projectタブを開いて行うペプチド同定処理の過程で、ピークリストが生成されない。そのためにペプチド同定処理が実行されない。

また新規機能として、3次元表示で軸と目盛りを表示できるようになりました。

なお、macOSでのペプチド同定には、macOSで動作するmsconvertとcometが必要です。これらはバイナリ配布されていません。ソースコードから自前でビルドする場合は、以下のサイトを参考にしてください(ビルドには、makeプログラムの使い方についての知識が必要です)。

msconvertのmacOSでのセルフビルド:

https://github.com/masakimu/proteowizard_macOS_native_build

cometのmacOSでのセルフビルド:

https://github.com/masakimu/comet_macOS_native_build_patch


なお、このVer.4 Beta 2のLinux版(Debian/Ubuntu版・RPM版共に)では動作環境によってはJavaVMの問題によりヒートマップの3D表示ができない場合があることが分かりました。もし、ご利用の環境でも3D表示できないようでしたら、c​ontact[at]mspp.ninjaまでご連絡ください。